2022.10.05
昔の椎名林檎を聴けるほどに回復した。(近年ほど観念論みが少ない、自分の周りのことを語ることが多い)
人生急がなくとも焦らなくとも、音楽と文学に触れるだけで至上のものなのに(それができないから病むの)
若い読者のための文学史
三島由紀夫を読んでいて、東大法学部出の人だし?たまに偉大な文学が引用されたりするよなあ、でも私はあんまり世界史を知らないし尚のこと文学のことを知らないよ、と思って総花的に知識を得るために借りました。
若い読者のためのシリーズ、借りるのに戸惑いが出る年齢になってしまった。
大学の講義をもとに書かれているのかな?口語調で読みやすく、例えば暇と退屈の倫理学のような感じ。チャプターが小さく区切られていて私のようなすぐ休みたい性格には読み進めやすいですね。
まだ論文調のものは読めないかな、集中力はいつから欠如している?集中力というより思考力?
夜は大地と空の子であるー暗闇でふたつは交じり合い、境目がわからなくなったとき、地平線に夜が生まれるーという第2の発想
妖精女王
女性騎士ブリトマート
戦闘的な貞操の権化、誰も彼女を支配したり自分のものとしたりはできない。エリザベス女王がこの詩で好きな箇所があったとしたら、間違いなくここだろう。
アレゴリー 寓意、諷喩。風刺のような比喩、蛇や狐=狡猾というイメージ
1710年アン法 世界で初めて著作権を認めた法 守られるのは表現であり、言葉の裏にある考えではない。
ヤンキー 南北戦争当時、南部での、北軍兵士や北部の人々を軽蔑した呼び方、転じてアメリカ人全体のこと、オランダ語であいつらを意味する言葉が起源
ピカレスク小説 (社会の下層に位置する)主人公が一人称で自らの遍歴・冒険を語る形式、時間空間がパノラマ式に変転していく
ロビンソンクルーソー
帝国のアレゴリーとして、当時のイングランドを表していると看做せる。地球上にある全てのものを自分たちのものと所有し始めていた…。
永遠に生き続けるということは永遠にに朽ちていくということであり、痛みと精神的衰弱で苦しみ続ける。
ワーグワース 序曲
「あの曙に生きていたとは至福 だが若さこそまさに天国!」
本当に生きていたのはあの時だけだと詩は示唆している。
キースは墓に若き英国詩人とだけ書いてくれと頼んだ。ロマン派は若い時に最高傑作を描いたのである。
オースティンが独身を貫いた動機が何かは推測するしかない。その動機が何であれ、オースティンの作品の愛読者は、彼女が1802年の運命の夜に気が変わってくれて良かったと思うことだろう。(求婚を受け入れた翌朝取り下げた)妻となり母となってしまえば、今の評判の基盤となっている6編の小説を生み出す時間はなくなっていただろうから。オースティンは、その小説のなかで最も哀れみを受けた存在である老いた女性として死んだのである。
オースティンの小説によって、文学作品は偉大であるために大きなものでなくてもよいということが、すごくよくわかる。2インチの象牙(彼女自身が作品を皮肉交えて表した)に何が含まれ得るか。天才の手にかかれば、書くに値することはすべて含まれえるのである。