2022.10.15

若い読者のための文学史は一旦読み終わりました。

最後、複雑なイデオロギーと絡んでくると難しく、理解し難いところもうあったけど、まあまあ読み込めたんじゃないですか。最後らへんで覚えているところあんまりないですね。最近の文学には興味ないし素晴らしいものはないということですね。文学賞の件はおもしろかったけど。全然賞金をくれないフランスの賞と、一生分の財産をくれるアメリカの賞、欲しいすぎるな。どちらも。

 

若い読者のための哲学史

哲学には人間誰しも人生のヒントを得ようと思ってるじゃないですか、怠け者だから簡単に全部をまとめてあるのを何回か読んだことあるけど、ソクラテスプラトンアリストテレスの件とか何回も丁寧に読んで、最後らへんの現代に近い、そして最近の文明に必要っぽいデリダとかはよくわかんないんだよな。サルトルとかも。デリダはこの本には出てこないらしい。

 

エピクロス

生まれる前にずっとこの世に存在しなかったことが不安でないなら、なぜ死後、この世から存在しなくなることを不安に思うのだろうか。

死後に罰を受けるのを恐れている人がいるかもしれない。しかし神は創造したものにあまり興味がない。神々はわたしたちとは別の世界に存在し、俗世間に関わることはない。

 

ストア派 ゼノン など

感情の抑制(変えられることのみを心配せよ)

感情によって論理が曖昧になり、判断が損なわれる、感情は制御だけでなくなるべく排除する。

後期ストア派 エピクテトス 元々奴隷、身体は奴隷になったとしても精神は自由でいられる

 

ギリシャの人間たち人生短すぎるとか言ってて草

私には人生長すぎる。この間ニュースで近い将来癌は完全に治療できる病気になるとか言ってて絶望した。どうしたら死ねるの人間は。延命治療するのやめてください、死にたくても死ねない人間がいるんです。ていうか行き過ぎた治療がこの苦しい社会を作っているんじゃないのか。なんでサウナのなかで本読めないのに癌は病気じゃなくなるんだよ、研究者どもは社会貢献しているとか思っているのかな?高齢化社会を生み出しているのはお前たちだよ。

 

アウグスティヌス キリスト教

なぜ神は悪の存在を許しているのか?→自由意志弁護説 自由意志をもっているため倫理的な行動ができるし、悪事を行うこともできる。神が人間を悪より善を選ぶように作ったなら何も悪いことはしないが、自由でいられず、何をすべきかわからない。

 

ボエティウス

女性(哲学)との対話 「哲学の慰め」

運は気まぐれだ。運命の車輪は回転する。絶頂に登ったかと思うとどん底に落ちる。運は当てにならない。今日幸運だからといって明日そうだとは限らない。人間は愚かにもうつろいやすいものに幸福を求めてしまう。だが真の幸福は内にある。みずからコントロールできるし、不運だからといって壊れてしまうものではない。幸福は世界ではなく心の状態である。富や権力や名誉は来ては去っていくものなので価値がない。そのような脆いものを幸福の拠りどころとしてはいけない。幸福とはもっと堅固で、奪われることのないものから生まれなければならない。ボエティウスは死後の生を信じているのだから、現世のつまらないことに幸福を求めるのは間違っている。いずれ、死によってすべてを奪われるのだから。

神がこれから起こることをすべて把握しているのであれば、私たちの人生はあらかじめ決まっており、選択の余地はない?(パラドックス)→神が私たちがどう行動するか把握していること、私たちの運命が決まっていることは全く異なる、私たちは選択できる。神は私たちを監視しているのではない、時を超越し、時の概念の外にいる。

 

マキャベリ

君主論 君主はいかに善を成さないかを学ぶべき。最も大事なのは権力の座にとどまること。成功の多くは運によるもの。あとは選択の結果。人生に運の要素が大きかったとしても被害者ぶる必要はない。

人間はずるく、欲深くて信用できない。統治者として成功したいなら、約束を破ると恐ろしい結果になるのを相手にわからせる、そうしなければ相手を信頼してはならない。

 

ホッブズ 英

法律で縛られ罰せられる場合のみ本性を抑えられる。社会が崩壊し法律がない「自然状態」での人生は「孤独で。貧しく、下品で、野蛮かつ短い」そのため権力者もしくは議会によって監視され、個人は安全を手に入れる代わりにある程度の自由の権利を手放す。(社会契約)

 

デカルトは神の存在を神の概念を人間が既にもっていることによって証明した。(聖アンセルムスと同じ)神の存在を確信してからは、世界のことも信頼できるようになった。